茶道の実践

茶道とは客を茶でもてなすことであり、その実践には多様な形態がある。茶道をたしなむ人が来客の際、ポットや茶盆を用いて薄茶を点てるといったものはもっとも簡略かつ日常的なことであるが、より様式化されたもてなしの形として、茶事および大寄せ茶会があげられる。

茶事とは少人数のあらかじめ決められた客を対象にして個人が行う茶会であり、亭主は茶室を花や掛物で飾り、炭手前、懐石、濃茶および薄茶の点前により客をもてなす。招待客は最大5名程度までであり、3時間~5時間程度を要する。昼食として懐石を供してから茶をふるまう正午の茶事が最も基本的な形であるが、趣向によって朝・夜などの時間帯の茶事も行われ、また客が食事をすませた後の時間帯にもてなすこともある(飯後の茶事。食事はごく簡素なものとするか省略する)。趣向によって、屋外を茶室に見立てる野点(のだて)や、テーブル・椅子を用いる立礼(りゅうれい)の茶事も行われる。

大寄せ茶会とは、多数の客を対象にして行う茶会である。炭手前・懐石は通常省略され、道具の拝見を省略することも多い。所要時間は1席当たり1時間程度であり、複数の茶席を設けて並行してもてなすこともある。