茶道に関連した書籍

利休にたずねよ

利休が切腹を命じられた前日から物語が始まります。宗恩との会話・所作・審美眼、どれをとっても利休のピ―ンと線を張ったような緊張感に迫力があります。丁寧で美しい筆致に引きつけられ一気に読みました。 物語は、利休を取り巻く人(弟子・信長・秀吉)などのエピソードも非常に面白いのですが、クライマックスになるにつれ、3人の女性が利休をめぐって修羅場?!を迎えます。一つ一つのエピソードは利休の人生そのもので、若かりしころにタイムスリップするにつれ、瑞々しく、情熱的な生き方に触れることができます。 ラストは、もう利休には絶対に死んでほしくないと、利休が絶対的な幅をきかせて迫ってきます。それでも、突然死が訪れてしまう。それは、紅く美しい椿が花弁を落とすようにプツンと、命が終りを告げ、悲しみと利休の偉大さに、ただただ、平伏してしまいそうでした。 茶の道を、現在でいうと「仕事」に対する姿勢のようなものが伺えます。

DVDで覚える茶の湯―お茶のお稽古入門書

最初、だらしない着付の先生が出て来たときは、一体どうなるんだろう?と思いましたが、まあまあ満足いく内容です。普段ぽくと思われているのかは分りませんが、あまりにも着付がひどく驚きました。。。 普段のお稽古の時のような雰囲気で、先生がお話し、説明しながら動作が進むので、肩が凝らず最後まで見ることが出来ます 動作もゆっくりなので、細かい動きまでよく分ります 本の方は、ポイントの写真しか載っていませんから、付録程度と思ったほうがいいと思います このDVDと他の手引書を用いるとより一層よく分ると思います でも、全く裏千家のお茶を習った事のないずぶの素人さんが、このDVDだけでお茶の作法をマスターは、出来ないと思います あくまでも復習予習に用いるのがいいと思います 何事も習ってみないと分らないことが沢山あると思います

茶道文化検定公式テキスト 1級・2級用―茶の湯をまなぶ本

千利休

作者がインタビューされた記事を読んだことがあります。 以下、覚えている範囲。 「100冊以上は読んだ。膨大な数だったので 、一応リストは作ったが 実際にどれを参考にしたのか区別する作業がしんどくて、参考資料の掲載は割愛した」 「作品にかかった時間は全部で4年半」 「お茶の飲み方だけ」を知り合いに習いにいった(15年位前?)のがキッカケ。 (おまんじゅうを食べることだけが目的だった!?) (その先生からも古書を何冊か借りた) 4人の妻がいたなんて、歴史では習いませんでした。 今作は、政治的な面を描くので手いっぱいだったみたいです(資料も少ないそうで)。 みなさんもレビューされていますが 真面目に取り組んだ、とても出来の良い「千利休の入門書」です。 巻末の付録もvery good!買う価値、大アリですよ。

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

わたしはこのさきの人生を 「何か」と比べて、嘆いたり悲しんだりせず ありのままをただ静かに受け止めて 季節が巡るように生きていたい、と 思うのですが、 全く茶道経験のないにも関わらず 何気なく手に取ったこの本が、 強く深く共感できる事に とても驚きました。 「型」を洗練する事で生まれる「余白」、 それによってあたりまえに思い過ぎていたことに想いをはせること、 茶道が「余白による空間芸術」なのだとはじめて思いました。 とはいっても著者は、 大袈裟なこと特別なことをするのではなく、  淡々と繰り返される日常の素晴らしさに目を向けること  人、季節、時間、道具など、全ての出会いに心をもって接すること  流れに逆らわず流されず、ただ身を委ねること それらに目をむけるための「型」を学ぶだけのです。 自分がこの文化を生んだ国に生まれた事を幸せに思わせてくれた 素晴らしい本です。 日本人の美意識を強く感じます。 こころ

千利休―無言の前衛 (岩波新書)

千利休について、何か深く調べたわけでもなければ、 新しい情報を載せているわけでもない。 著者が他の本から読んだことを適当に羅列しているだけ。 独自の哲学を披露しているわけでもない。 著者の教養と世界観があまりに浅く、 千利休について何か深いものを掴める内容では全くない。 ただし、著者の前衛芸術に対する姿勢や哲学は共感はできないが、 読む価値がないとも言えなくもない。 しかしながら、千利休という名をかたるには 著者の芸術に対する世界観があまりにも軽薄すぎる。 タイトルを、「私の前衛芸術に対する考え」とでも改めるべき。 時間と金の無駄であった。

茶の本 (岩波文庫)

 「武士道」、「代表的日本人」ときて、この文庫に手が伸びた。本文は90ページ弱だが、内容は深い。  巻頭のはしがき等が、この書物の辿った紆余曲折を教えてくれる。英語版は1906年に発行されたものの、日本語版が出されたのは1929年、その後も改訳がなされ、題名の訳についても逡巡したことが述べられていて、そんな風にしてもいまだに出版されている様子自体に歴史を感じる。  全体を全七章で構成し、序論、茶の歴史の沿革、茶道の振る舞いの原理となった道教と禅についての考察、茶室・芸術観賞・花・茶道の宗匠それぞれについての随想といった内容になっている。  茶の歴史についてははじめて知ったし、道教の影響が禅に受け継がれ、そこに含まれた不立文字、曰く言い難い事を言いながら言えず・言わず、言えず・言わずながら言うといった感受性が芸術においても受け入れられ、未完の事物に運動を見、自らが内的に完成させるという心得と

茶道文化検定公式テキスト 3級・4級用―茶の湯がわかる本

茶の本―英文収録 (講談社学術文庫)

「茶の本」というタイトルは、とくに若者にとって魅力的なものではない。かく言う私も高校時代に今は亡き教師から熱弁をふるわれたが、このタイトルではどうもピンと来なかったという記憶がある。 本書『茶の本』は、茶の本ではない。欧米人に日本文化を理解させるためには、まず彼らの気を惹かねばならない、そのためにとられた戦略からこのタイトルとなったと思われる。これは決して茶の本ではないのである。 本書は東洋の美意識、わけても日本の空間的美意識の奥深さを伝えて余すところがない。これは天心の同時代人である漱石の、とくに『草枕』に通ずる美意識でもある(すみません、この指摘は、ちくま新書『法隆寺の謎を解く』の終章、「日本文化の原点に向かって」のなかでで武澤秀一さんがいっていることの引用です)。 西洋化とのあいだでゆれた明治時代、これほどまでに東洋、日本の文化価値を知りぬき、そして主張した真の国際人の声に、まずは謙虚

決定版 はじめての茶の湯―点前の基本から茶事まで 表千家家元の指導による最新版の茶の湯入門書 (主婦の友新実用BOOKS Hobby)